HANKISHIROARI
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ご存知のように、シロアリは建物に対する最大の害虫です。シロアリ対策は、先ず敵を知ることから始めましょう。
シロアリは建築物の害虫として最も重要なものです。日本では、ヤマトシロアリ、イエシロアリ、ダイコクシロアリ、アメリカカンザイシロアリの4種類が経済的な被害を与えます。その中でもヤマトシロアリとイエシロアリは、図に示したように日本各地に広く分布していて、最も被害の激しい種類です。ダイコクシロアリは奄美大島以南と小笠原諸島に生息し、アメリカカンザイシロアリは北米からの輸入財とともにしばしば発見されその被害が報告される移入種です。
シロアリは光や空気の流れを嫌うため、普通土中や木材中に穿孔して活動しています。そうでない場合は、土壌や排泄物で加工した特別なトンネル状の通路(蟻道)をつくってその中を行き来します。したがって、木材が被害を受けた場合でも、その表面は残して内部だけが食い荒らされているのが特徴です。
えさとなる木材が常に湿っていることが必要なので、その被害は風呂場、台所、洗面所、トイレなどの水廻りに多く発生しますが、雨漏りや結露によって水が補給されれば、それ以外の場所でも加害が可能です。加害している場所が巣になっていて、1コロニーの個体数は数万から数十万で頭です。
自分で水を運びながら加害するため、その被害は建物全体に及びます。地中などにつくった固定した巣を中心として、最大100mの範囲で活動を行います。個体数は最大数百万頭にも及びます。
この種は、水がまったく供給されない乾いた木材中で加害活動を行うことができます。木材中に穿孔して活動しているため、発見が非常に難しいシロアリです。